突然だけど、君にちょっとだけ聞いてほしい話があるんだ。
あれは、18歳の頃だった。
おみくじで「自我を抑えよ。」とでた。
一緒にお参りに行ってた人たちに、苦笑いされた。
いつだって生き方が分からなくてフラストレーションを溜めていたわたしは、小さなころから愛が欲しくてよく怒っていた。
だから、
”自我を抑える”なんて生ぬるい。
「”自分の我欲”が全てなくなれば楽なのにな。」
と、その時本気で思った。
君も、そんなことを思ったことないかな。

頭の中の声は、悪魔のようにいつも大声でこう言ってくる。
よく”悪魔の囁き”っていう言葉があるけど、そんなもんじゃないよね。
囁きぐらいだったらまだかわいいもんかもしれないけれど、自分を愛せないうちは四六時中スピーカーもって、どこに行こうが追いかけてくる。
自分は、○○さんに嫌われている。
自分は、皆にとって邪魔な存在。
自分は、生きている価値がない。
生きていたって、いいことない。
なんのために生きているのかわからない。
誰もわたしを愛してなんかくれない。
生きていることが無意味。
明日、学校が燃えてしまえばいいのに。
あぁ、なんで親はわたしを生んだんだ。愛せないなら産まないでほしかった。
今すぐ消えたい。
とかね。
それは次第に、濃い霧となって頭を覆うようにもなってくる。
でもね、その”言葉”っていつも頭の中にしか存在していなくて、心や腹にはいないんだよ。
頭は、実はそんなに賢くない。
つまり”勘違い”や”思い込み”が得意ってこと。
自分を愛する気持ちが弱いうちは、愛のある言葉なんて、いつも消えそうな声でしか言ってくれないんだよ。
【頭の中での楽しくないひとりごと】
【頭の中での自分との悲しい対話】
なんてね、もはや勘違いと思い込みで出来ているから、そこに浸っている時間は君の人生で一番無駄なんだよ。
本当はそうじゃないことなんて、たくさんある。
無駄を”楽しむ”ことはとても素敵なことだと思うけどね。
だからね、これだけは覚えておいてほしいんだ。
頭は”噓つきの天才”ってことを。
君は”噓つき”キライですか?
もしも、大事な人にいつも嘘をつかれていたとしたらどんな気持ちになりますか?

君にとって、一番大事な人は君自身。
誰が何と言おうが、君にとって君が一番大切な存在だよ。
でもね、実は君、毎日君自身にウソをつかれてることに気づいていますか?
それを聞いて、どう感じるかな。
もしかすると君は、”君以外のだれか”にたった一回ウソをつかれて深く悲しんでるかもれない。
でも、本当は君が寝ている時以外ずっと
君が、君自身を騙してウソを言っていることのほうが、よほど悲しいことだと思う。
まずは、そのことに今気づいてください。
もしも、君の頭の中の声が、大声で
「死んだほうが楽だよ。消えたほうが人に迷惑かからないよ。」
と言ってきても、そんなこの世で一番アホな嘘信じないでね。
そんなこと言われたら、速攻で
「うるさい。でていけ。この嘘つきが勝手なこと言ってんじゃねぇ。だいたいおまえ、誰なの?”わたし(オレ)”じゃないよね?勝手に命軽んじるな。おまえが消えろ。」
と、口汚くていい。
聖人君子はもうたくさん。
ちゃんと反論をしないといけないよ。
なにも間違ってないんだから。
自分への愛って、こういうことだと思うの。
何日、何週間、もしかすると何年、十何年、何十年かかるかもしれない。
でも、自分のために「違う。そうじゃない。」と、君の頭の声に反論し続けてほしい。
諦めないでほしい。
そのうち、そんなふざけた言葉言わなくなるから。

わたしは、昔「弱い」と言われることがすごく嫌だったよ。
君は、だれかに「弱い」って言われて傷ついたことある?
もしあるなら一緒だね。
ところで君は「弱い」ってなんだと思う?
さっきサラッと言ったけど、ただ”自分を愛する気持ちが弱い”ってだけのことだって、わたしは思ってる。
君は、自分が弱い人間だなぁって今落ち込んでいるかもしれないけど、そんなの思い込み。
それに、今だけだよ。
これからは違う。
君は、弱い人間なんかじゃない。
君はきっと、優しい人だと思う。
ただ少しだけ、嫌われるのが恐くて優しくしてしまう場面があるかもしれない。
でもね、優しいって尊いよね。
君は、本当に尊い存在なんだ。
弱い人間は、そもそもこの地球に生まれることすらできない。
だって、人生なんて自分と向き合わないと生きていけないから。
自分を大事にしていこう。
何回つまづいたって、いつからだってやり直せる。
何回だって、また新しいスタートをきれる。
“今”は、いつだって新鮮なんだ。
本音で生きていこう。
本音しかいらない。
あとは全部捨てていい。
そんな風に生きていけば、大丈夫だよ。
長くなってしまったけれど、なにが言いたかったかというとね、君の幸せは、君の頭の中にはないってことなんだ。
君にとっての本当の幸せは、君の中にすでにあるから、変なことを考えて邪魔をしないであげてほしい。
腹の底から泉の如く湧き出てくる喜び
それが本物なんだよ。
それを感じてみてほしい。
君はひとりじゃない。
孤独で辛い”ひとりぼっち”になんて、誰もなれやしない。
だから、共に歩いていこう。
今日も、生きててくれてありがとう。
そして、最後まで読んでくれてありがとう。
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