こんにちは♪
みずのこです。
今回は、こちら↓
の続きをお話しさせていただければと思います。
今日も、よろしければお付き合いください。
それでは、さっそくいってみましょう
STEP.2『助け船』に乗る。
そして、予告されていた「部会」の日がやってきました。
いつもの音楽室で、A先輩(以下、部長)が黒板の前に立ち、部員は楽器のパートごとに分かれそれぞれ静かに椅子に座りました。
一部の部員はこの日の【部会の内容】を知っていたため、少し緊張感が漂う中、部長は真面目な顔でこう話し始めました。
(一語一句書き起こすことは難しいため、これからの話の内容は大体のニュアンスでお話しさせていただきます。)
「最近、部の空気が乱れているよ。特に2年。誰とは言わないけど、わたしの所にいろいろ情報が入ってきて悪目立ちしてる。」
その時の部長の表情や口調で、おそらく全部員が部長や他の3年生先輩方の苛立ちを感じていたと思います。
この部長の一言で音楽室はさっきよりも張りつめた空気感になり、さらに部長はこう続けました。
「わたしは、みんなの気持ちがバラバラの状態で演奏したっていい演奏なんてできないし、意味がないと思っているけどみんなはどう思う?誰か、なんか意見が合ったら手をあげて。」
と。
そして、そう言い終わるタイミングで部長はわたしの方に視線を向け
「(今言うのよ。)」
と言わんばかりのアイコンタクト(合図)をおくってくれたのでした。
そう。
2回目の”助け舟”です。
わたしは、その合図を受けてすぐに、後のことは何も考えずその船に飛び乗りました。
助け舟に乗ったことで”発言のチャンス”は与えられましたが、それと同時に”まだ行く先が分からない船”でもあったため、正直”一か八か”の賭けでもありました。
ただ一つ言えることは、
『”今”このチャンスを掴まなければずっといじめられる』
ということでした。
行先は天国か、はたまた地獄か。
乗ってみなければどこに辿り着くかは分かりません。
でも、その瞬間は心身共に自然と「捨て身」の状態になっていました。
自分のことでも人のことでも「命を守る」と覚悟を決めた時は、人間自然と頭が冷静になり腹が据わるんですね。
いじめている側の先輩たちにとっては、わたしが今から大勢の前で発言することはおもしろくないこと・都合の悪いこと・恥をかくことのはずです。
もしいじめが終われば〇(マル)。
逆にいじめが終わらなくても、またその時に考えればいい。
という程度の心もちで、思考はほぼ「無」の状態でした。
自分自身で「腹が据わっている状態」であることは感覚で分かっていましたので、これから先、逆恨みをされ「いじめが酷くなったらどうしよう…」というような恐怖心は0(ゼロ)でした。
そのためわたしは、スッと自然に手をあげることができました。
手をあげたのはわたし一人だけでしたので、
「はい。○○(本名)。」
と、さっそく部長に名前を呼ばれ席を立ちました。
そして、ごく自然に
「M先輩とN先輩にいじめられています。やめてください。」
と言うことができたのです。
その時、とても冷静な態度だったかと思います。
それに、発言自体もシンプルでした。
その直後、二人の先輩はバツが悪そうに下を向きました。
そして、部長が二人の先輩に訊ねました。
「M、N。○○(本名)が言ったことは本当?」
と。
すると二人は、
「….はい…本当です…」
と、以外にもすんなり自分たちの非を認めたのでした。
そして部長は、いつもよりもすこし厳しめな口調で
「M、N。これからは、嫌がらせをしないように。」
と注意をしてくれ、二人の先輩は暗い小さな声で
「はい…。」
と答えたのでした。
そして、さらに
「○○(本名)、これでいい?あとは大丈夫?」
と聞いてくれたので、
「はい。大丈夫です。」
と返事をし、その場は一旦落ち着きました。
そして、わたしが発言した後、違うパートの同級生も一人手をあげ
「わたしも、M先輩とN先輩から嫌がらせを受けました。」
と名乗り出てくれ、さらに二人の先輩は部長から注意を受けることになったのです。
30名ほどの部員の前で、部長から『注意』を受けたM先輩とN先輩。
さて、その後ふたりにどんな変化があったと思いますか?
後先考えずに”助け舟”に飛び乗ったわたしの判断は、果たして正しかったのでしょうか?
行く先の分からない船。
天国
or
地獄
・・・・・・・
さて、
その”助け舟”が着いた場所は、どうやら”天国”だったようです。
部会の翌日から、二人の先輩はまるで”借りてきた猫”のように威張り散らすこともなく大人しくなりました。
そして、わたしはというと、それから一度も部活内でいじめられることはなく、みんな穏やかに普通に接してくれるようになりました。
(普通がどれほど嬉しいことか。)
M先輩とN先輩は、後輩から「嫌がらせをやめてください。」と言われ、3年生の先輩からみんなの前で注意をされたことで、一瞬は恥をかいたと思います。
けれども、制御できなかった自分の弱い心と向き合わざるを得ない環境に身を置くことになり、「これ以上やってはいけないな。」と気づき歯止めが効いたのでしょう。
誰でも、意地悪をしたくてしているわけではないと思いますので、この一件がすべての人にとって〇(マル)になり本当に良かったと思います。
二人の先輩たちは、この部会が開かれる日まで、心のどこかで嫌がらせをしている自分自身にモヤモヤして、「もうやめたい。」という気持ちと「でも、やめられない。」という現状の葛藤があったのかもしれません。
しかし、このタイミングで終止符を打つチャンスがやってきたことで、心が救われたのだと思います。
そうでなければ、おそらくその後もいじめは続いていたでしょう。
そしてもちろん、わたしの心も救われました。
この件がすべて丸く収まり上手くいった理由は、すべてが完璧なタイミング(流れ)にあったからだと思うんですね。
それは、例えば…
①自分の心身を守ってあげたかった(わたし)
②部の乱れを正し、部の雰囲気をよくしたかった(部長)
③心のどこかでは嫌がらせをやめたかった(二人の先輩)
④わたしに部活動を最後までやり遂げてほしかった(Y先生)
⑤二人の先輩からの嫌がらせをやめてほしかった(同級生)
それぞれの立場・事情は違えど、全員の共通点は同じようなタイミングで
『良い変化を起こしたかった』
そして、その動機に従い皆それぞれが
『自分にできる行動を起こした』
という点。
だからこそ、このすべての人たちの意図が完璧に交わり、今回のベストタイミングでの流れ&良い変化が生まれたのだと思います。
ここに、誰一人として「×」の結果を受け取らなかったということが不思議だと思いませんか?
いつからかはわからないけれど、わたしだけではなく、皆にとっての”助け舟”をちゃんと宇宙は用意してくれタイミングを見計らっていくれていたという証拠だと思うんですね。
きっと、宇宙もふくめみんなの意図が交わり、現実を変えることができたのでしょう。
本当は”見えない糸”でみんな繋がっていますし、誰一人としてとりこぼさず平等に愛してやまない宇宙は、ちょうどいいタイミングで本当にいい仕事をしてくれますよね。
今回のこの出来事。
”たまたま起きた奇跡”だったのでしょうか。
あなたはどう思いますか?
わたしは…そうは思いません。
心の奥では、皆が”幸せ”を望んでいました。
そして皆が、それぞれのタイミングで行動したことで最後に”結果オーライ”となりました。
みんなが、自分のために行動したことで自分自身を救い、自分自身を救うことにより、人の心も救うことができたのです。
これこそが、『平和な世界の創造の仕方です。
さて…
この場合、わたしは一体誰にお礼を言えばいいのでしょうか。
そうですね。
考えても考えても、どこを切り取っても”誰か一人”に絞ることは出来なさそうなので、わたしは今回のお話に出てきた登場人物と自分自身、そして宇宙の計らいと一見辛かったこの出来事のすべてに感謝したいと思います。
人との繋がりは、本当に不思議ですね。
今日も最後までお読みくださりありがとうございました。
また次回お会いしましょう♪
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